Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

膵臓がん末期のKさんの自宅での看取り


チーム医療をしている訪問看護ステーションの看護師さんから
訪問アロマの依頼の電話が入った。

75歳男性、すい臓がん末期で腹膜播種の患者さんです。
胸水と腹水が貯留して、左上下肢の浮腫があります・・」と。

患者のKさん宅に連絡して、9月5日初回訪問をした。

Kさんは、意識もはっきりして自分のことをしっかりと話されていた。
Kさんの症状をご本人と奥さんに聞き、施術プランを立て、

頭皮⇒デコルテ⇒上肢⇒腹部⇒下肢(アロマトリートメントとリフレクソロジー  頭皮の施術)の順で50分の施術を行った。

途中からKさんは
眠りはじめ、
施術が終わりKさんに「お疲れ様でした」と声をかけると、

「気持ちよかった・・・背中はやらないの?」、
更なる施術のご希望を言われたのには、ちょっとびっくりした。

と言うのは、
Kさんの状況が身体全身の廃用性浮腫による沈下性の浮腫がみられ、
死に瀕した状態であったからです。

Kさんは腰痛がないと、施術前に確認していたので、
背部のアロマトリートメントは不要と思っていました。

Kさんのしっかりした施術希望の言動に思わず、
「では、少ししますね」、と答えて
右側臥位で10分程腰部の施術を行いました。

施術を見ていた奥さんと娘さんは、

「気持ちよさそうだったね、よかったね・・」と。

施術直後にKさんから、
「1週間に1回はマッサージをしてほしい・・」と、希望し、予約をされたが、
Kさんの状態は、1週間後には他界している可能性が高いことを私は感じていた。

 9月8日訪問看護師さんから電話があり、

本日、午前2時に穏やかに他界されました・・」、と報告を受けた。

たった1回の施術であったが、看取りの状況をうかがいたく後日電話をすると

奥さんから、
「亡くなる4時間前(午後10時ごろ)に娘二人と挨拶をして夫は寝ました。
4時間後、いびきをかいてそのまま穏やかに亡くなりました。

苦しさや痛みも全くなく、家族にも負担をかけず、
最期の挨拶も家族とできて、見事な亡くなり方でした。

施術をしていただいた後は、おしっこが一杯出て、便も出ました。
体重を測ったら2kg減っていて、良かったです。

もう1回、受けさせてあげたかった・・」 

とのお言葉でした。

訪問看護師さんからの報告では、

ずっと、家族はピリピリした感じでしたが、
9月7日に訪問した時には、穏やかな奥さんとご本人と娘さんたちで
笑いがありました。

アロマの施術後が、今までで一番よかったです・・
」 と。

他界後、奥さんと訪問看護師さんからの報告から、

1回の施術ではありましたが、
訪問診療医、訪問看護師、訪問アロマのナースセラピストがチームを組んで、
穏やかな看取りができたことは、とても嬉しいことです。

16年間、在宅での看取りをチームで取り組んでいます。

在宅で苦痛もさほどなく、穏やかに看取れるのは、
よいチームメンバーが集まり、各々の職種が専門性を発揮して、
ご本人の辛い症状や、ご家族の不安や、心配の気持ちを
一つずつ和らげていくことで可能となります。

スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。