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認知症デイサービス 勤務最終日のサプライズ

認知症デイサービス 勤務最終日のサプライズ

  

 

私は、認知症デイサービスに19か月看護師として勤務して、介護ケアの1

としてアロマトリートメント(アロママッサージ)を導入しました。

 

介護ケアスタッフが、認知症高齢者の手や足にアロマオイルやアロマクリームを

用いてアロママッサージをするのです。

 

*前置きはこのぐらいにして、最終日のサプライズに入ります。

 

認知症デイサービスで、午後3時になりました。

まず、調理担当スタッフが、手作りパウンドケーキを切り分けてテーブルに置きました。

 

デイサービス管理者が、

「所澤ナースは、今日で最後です・・。」と、言った途端、男性利用者が、

突然、涙を流して「もう、来週から来ないよ。」と言うのです。

 

私は、“そんなこと言わないで”と、その利用者の両肩に手を置きました。

別の男性利用者は「やめるなんて、ビックリしたよ!」と言うのです。

 

私はこの時、利用者の驚きの反応や表情にびっくりしました。

私のために、涙を流して下さったのです。

 

認知症の方は、本当に繊細で細やかな気持ちをもっていらっしゃいます。

 

次に、管理者が「今日で最後だから、何かしましょう!」と言うと、

男性利用者Nさんは、いつも吹いてくれるハーモニカをカバンから取り出し、

涙を流しながら演奏をして下さいました。

 

その演奏が終わると、

他の男性利用者SさんとTさんが、大きな素敵な声で詩吟を1曲ずつ吟じて下さい

ました。

 

次に、女性利用者2人は、“みかんの花”を率先して歌い始めて、

利用者や介護スタッフのみんなが合唱して下さいました。

 

私は、利用者のみなさんの自主的な反応にビックリしたと同時に、

とってもとっても嬉しかったです。

 

人生の中で、こんなに暖かく、優しい思いと気持ちを受けたのは、そうそうないと思ったぐらいでした。

 

介護ケアにアロマケアを導入したことは、間違ってはいない!!

 

アロマトリートメントで、その人に触れることは、

その人を大事にしている、大切にしていることが、

施術する手を通して、施術を受ける側に伝わるのです。

 

認知症デイサービスでのふれあいと関わりは、とっても楽しかったですし、

笑顔と笑いが絶えず、とっても

かけがえのない人生の思い出となりました。

 

“素敵な思い出をありがとう! ありがとう!”

❀❀

介護アロマ 2017-11

認知症デイサービスで導入したアロマケア

認知症デイサービスで導入したアロマケア

   

私は、認知症デイサービスでアロマセラピーを介護ケアとして導入しました。

 

導入した目的は、認知症デイサービスにおいてケアワーカーや看護師が、精油などの知識を学び、

手足の施術手技を学んだ上で、認知症高齢者に対し、

手や足のアロマトリートメンを行うことです。

 

日頃からケアしている介護スタッフがアロマケアを行うことで、

より深いコミュニケーションと信頼関係を築き、

さらに、手足の循環改善と筋緊張を和らげることで

転倒予防につながるケアとなることが考えられます。

 

この新たなアロマケアにより、利用者、ケアワーカーや看護師、みんなの笑顔が増え、楽しいひとときがもてるようになりました。

 

ご家族様からの連絡ノートに、

“主人がアロマを楽しみにしています。

そのことをニコニコしながら話してくれました・・”など、

 

はじめ施術を受けることを遠慮していた利用者やご家族も、施術回数を重ねていくことで、

感謝の言葉が連絡帳に記されていることが多くなりました。

 

さらに、ケアワーカーは、利用者とコミュニケーションを持ちたいと思う時に、

手や足のアロマトリートメントを率先して行うようになりました。

 

優しい気持ちで行うアロマトリートメントを拒否する認知症高齢者はほとんどいません。

それは、日頃からケアしている慣れた関係性があるからと言うことと、優しさのあるアロマトリートメントだからです。

優しく触れるケアは、受ける側もする側もリラックスして、心身の緊張がゆるんでいきます。

 

しかし、導入に至るまでには学びが重要です。

そのために私は、認知症デイサービスで週1回看護師として勤務して、ケアワーカーや看護師に精油などの座学の学びと手足のアロマトリートメントの手技などを一人6回指導しました。

 

アロマ導入に対し、全員の介護福祉士と看護師が前向きに、“学びたい”との気持ちがあったので、スムーズに学びに至りました。

 

私は、看護師として19か月認知症デイサービスで勤務し、アロマセラピーを介護ケアの1つとして導入する目的を果たしたので、20181月末で退職しました。

 

認知症デイサービスでのアロマセラピーを通じた認知症高齢者とのふれあいと関りは、とっても楽しかったです。笑顔と笑いが絶えず、とってもかけがえのない人生の思い出となりました。

介護スタッフの皆様に感謝しています。

 

さて、私には次の目的があります。

それは、認知症高齢者のデイサービス、グループホームや施設に勤務しているケアワーカーの介護スタッフの方々に介護ケアとしてのアロマセラピーを指導し、導入することです。

 

認知症の方は、とても繊細で、様々なことを本当は理解しています。が、短期記憶障害が病状的にあるので、すぐ忘れてしまうのです。また、様々な周辺症状も、その人なりの理由が必ずあるのです。人格を尊重して関わることが最も重要です。

 

*私は、父が脳血管性認知症、母がアルツハイマー型認知症で亡くなりました。10年間介護しましたし、亡くなるまでアロマトリートメントができたことは、両親も私も幸せでした。

 

認知症高齢者の方を介護者の方が虐待してほしくないのです。その予防のために、アロマセラピーは、貢献できると思います。

一緒に取り組みましょう!!

アロマの関りで笑顔になった認知症高齢者

アロマの関りで笑顔になった認知症高齢者

    ~認知症デイサービス編~

 

 

認知症デイサービスを利用している70歳代女性Yさんの

お話です。

Yさんは、デイサービスに来ると、

いつも室内を動き回っていることが多い方です。

 

Yさんは、細かなことに気がつく主婦であったのか、

デイサービスの洗面所が濡れていると、

置いてある布巾で何度も何度も拭いてくれます。

 

しかし、きれいになっていないことがあり、

Yさんなりの拭き方があるのかな?と思います。

 

動き回る時、ときどき独り言を言いながら、

テーブルにある小さなゴミを拾ったり、

幻視があるのか、何もないのに何かを拾う動作も

よく見られます。

このような動きをずっと続けていますが、

人に危害を加えることもないので、

声をかけながら見守りをしています。

 

しかし、休まず落ち着きもなく動き回ることで

Yさんは疲れてしまい、時折、身体が極度の緊張状態になり、

顔の表情が硬くなることが分かりました。

このような時は、食欲もなくなるのです。

 

午前中に動き過ぎている日は、午後に看護師やケアワーカー

が、手か足のアロマトリートメントを行うようにしました。

 

施術をするようになってから、椅子に座って色紙などを

さわり落ち着いて手仕事をしたりすることができるように

なってきました。

 

施術を拒否することはなく、気持ちがよいと感じているので

はないかと思います。

 

ある時、ソファに座ってもらい、足部~ふくらはぎまで

アロマトリートメントを行っていると、

 

Yさんは、途中で大きな深い呼吸をしながら「私もうダメ」

と言って、自らソファに横になり眠り始めました。

 

ぐっすり1時間近く眠り、

ケアワーカーがおやつの時間だからと起こすと、

Yさんの顔はすっきりとして、

緊張がほどけたような穏やかな表情になっていました。

 

アロマトリートメントを受けるようになって変化したこと

は、室内徘徊の動きが少なくなり、

椅子に座っている時間がもてるようになりました。

 

また、声をかけると、

Yさんなりの考えで返答してくれるようになり、

会話が成立するようになりました。

 

私は朝、「Yさん元気?」と声をかけ、

ニコっとした笑顔で「元気よ!」と静かに答えてくれる

Yさんの顔をみることが、とっても楽しみです。

 

「うれしいねぇ~」 ~認知症デイサービス編 ①~


認知症デイサービスに看護師として週1回勤務して、

ケアワーカーさんにオイルのこと、手や足の施術の手技を指導して、

共に利用者の方々に施術をしています。

 

89歳 認知症のHさん(女性)の話です。

Hさんは、腰も曲がっておらず、杖もつかずにしっかり歩いています。

昼食後は、ソファに座り、居眠りをすることが多いです。

 

昼食後、ソファに座っているHさんを見ると、まだ起きていました。

“足のマッサージしましょう?”と、声をかけると、ニコニコして、

“やんなくていいよ!

マッサージなんて、1回もやってもらったことないからね” と。

(実際は、10回以上、デイで行っていますが忘れています)

 

“きれいになるからやりましょう”  と私が言うと、

“そぉう?  私なんか、きれいになんかならないよ”  と。

“そんなことないよ、きれいいなるよ”  と、マッサージの準備をしながら

誘導をしていきました。

 

足部~ふくらはぎのアロマトリートメントを行い、

足の指の動きも柔らかく動き、皮膚もきれいになったので、

 

Hさん、足がすごく柔らかいし、きれいだね”  と言うと、

“そお?  そんなことないよ、年だから汚い足だよ”  とニコニコ顔。

“本当に、きれいだよ、

見て このきれいで、柔らかい足!” と、足を見せながら言うと、

 

“やだ~ そんなこと言ってくれるの、あんたしかいないよ。うれしいねぇ~” とニコニコ顔(*^_^*)。

 

こんな、やり取りをしながら、ニコニコしている顔のHさんを見ていると、

施術をした私がすごくうれしくて、楽しくなり、癒される ひと時です。

 

次の瞬間には、足のアロマトリートメントを受けたことを忘れてしまうのですが、

子どものようなHさんの表情が、何とも言えず可愛らしいです。

                                          介護アロマ 2017-11

【在宅での看取り】  最期まで残される妻に思いをかけていた夫

患者:73歳 男性I

病名:前立腺がん末期、転移性多発性骨腫瘍

症状:三又神経痛と左顔面麻痺。左顔面しびれ、左耳難聴、

        左眼奥の疼痛と視力障害、左嗅覚障害、左側嚥下障害

家族:妻と2人暮らし

施術期間:初回施術~他界まで、80日間で7回施術

 

初回訪問時、I氏は病院で受けた抗がん剤の副作用で苦しんできたことを語った。

 

その症状は、三又神経痛による左顔面の疼痛、

とくに左眼の奥の痛みと痺れがつらく、  

さらに、左顔面麻痺で左眼視力はなし、

左耳難聴、左側嚥下障害でよだれが出てしまうことなどであった。

 

抗癌剤の治療効果が望めず、副作用で苦しんでいる現状があったからこそ、

在宅診療を希望し、住み慣れた我が家で妻との生活を選択された。

訪問診療医による往診、訪問看護、訪問アロマとして所澤がチームに入った。

 

初回のメディカルアロマトリートメントは、

首~肩の筋緊張がつらいこともあり、

仰臥位で頭皮⇒顔⇒首~肩部とデコルテを行った。

 

I氏は「よかったよ!」と。

施術後、Iさんは菓子とお茶を飲みながら病気のドラマを多弁に話していた。

 

2回目の施術も希望され、腰痛があり、右側臥位で背中と下肢のだるさがあり

下肢の施術も1回目の施術に追加した。

 

3回目の施術前に、「2回目のマッサージは身体が治った感覚があって、

1回目の感覚とは違っていたよ。」と。

施術後、「良くなったよ。23か月(命が)もつかな?」と、突然聞かれた。

私は“大丈夫と思いますよ”と、Iさんと妻のユーモアのある楽しい会話を聞いて

返答をしたほどであった。

 

Iさんは、左眼奥の疼痛や左眼周囲の浮腫みで、

左右の眼の大きさが異なり、顔もゆがんでいた。

 

施術後に妻は、「曲がった顔がよくなって、両眼の左右差がなく、

はっきり眼がして、すっきりした表情だね」と、ニコニコして言っていた。

 

驚いたことがあった。

 

亡くなる16日前の訪問時、庭に45Lの大きなゴミ袋が8袋置いてあり、

誰が樹を切ったのですか?とお尋ねすると、

 

Iさんは「私が亡くなると妻は庭の大きな木を切ることができないから、

お隣に迷惑がかかるといけないから切ったんだ!」と言われた。

 

亡くなる前に、大きな樹木をのこぎりで切ったIさん。

 

残される妻に対する思いやりが素敵!

 

Iさんは自分の人生をしっかり見つめている人であると思った。

最期の時まで、妻を気づかい、できる限りのことを行って旅立ったIさんでした。